緑生擁壁工法

東京都多摩市落合 中沢池公園

緑生擁壁工法とは

1)緑生ブロックを図1-1のように並べますと柱が形成され、その中に胴込コンクリートを打設しますと、ブロックと胴込コンクリートが一体化され、さらに基礎と天端コンクリート(図1-3)の連結により格子構造となり、練積又は、もたれ式擁壁と同等の構造(建設大臣認定取得時実験で確認)効果があります。

2)背壁⑤に作用する土圧は側壁④から支圧梁⑦を通り、胴込コンクリート⑪に伝達されます。この荷重伝達を確認するため、建設省建築研究所で実験しました。その方法は、緑生ブロック2型を(3列×3段)組積して、中央の1ブロックのみに、集中荷重を与えた結果54トンで破壊しました。これは上記の荷重伝達によるものです。

3)前面側壁③、側壁④、支圧梁⑦、及び係止突起⑧の作用によって、胴込コンクリート⑪はブロックと一体化されます。さらに、胴込コンクリートに鉄筋を入れますと、鉄筋コンクリートもたれ擁壁にもなり、土圧力及び地震力に抵抗することが、建設省建築研究所の実験で確認されました。

4)上記3項目によって胴込コンクリート柱は従来の鉄筋コンクリートの理論で計算してよいことが解りました。

5)本工法は地上高H=3.00m未満では胴込コンクリート部分に鉄筋を入れません。(無筋もたれ擁壁)

6)擁壁地上高H=3.00m以上になりますと胴込コンクリート部分に鉄筋を入れます。

もたれ擁壁工法

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